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医局に入るとき、私は契約書を書きませんでした。
しかし辞めるときには、医局長や教授との面談を経て「許可」を得る必要がありました。
法律的には大学病院との雇用契約のはずなのに、
実際の人事権は医局が握っている──。
今回は、私が医局を辞める過程で強く感じた
「契約はないのに、なぜ辞めるには許可がいるのか?」
という構造的な違和感について、整理して書いてみます。
※これは特定の医局を批判する記事ではありません。
ただ、これから医局に入る人、
そして将来「辞めたい」と思うかもしれない人に、
知っておいてほしい現実です。
医局には「契約書」が存在しない
医局に入局すると、
次のようなやり取りがよくあります。
- 〇年〇月から勤務開始
- 最初は大学病院勤務、その後は関連病院へ
- 詳細は追って連絡する
すべて口頭。
書面も、署名もありません。
法的には、雇用契約は大学病院と結ばれているはずなのに、
医局という組織自体とは、何の契約も結んでいません。
このため、
「緩い」「入りやすい」と感じる方もいるかもしれません。
実際、それが医局制度の“メリット”として語られてきました。
入局すれば、専門医資格を取得するために必要な症例や、外勤先が確保されるからです。
でも私はそこにカルチャーショックを受けるとともに、違和感を感じたんです。
以下の記事により詳しく書いています👇
それでも人事権は医局が握っている
契約上は大学病院の職員です。
けれど実際には、
- 配属先
- 異動時期
- 当直や勤務条件の調整
- 外勤先
これらを決めているのは医局です。
一応希望は聞かれますが、決めるのは医局です。
外勤先については、医局と関係があるところにしか行くことが許されません。
もちろん、辞令や労働条件通知書なんてものは存在しません。
医局は入りやすく辞めにくい
医局は入りやすいけれど、辞めにくいです。
それでも多くの医師が医局に入るのは、
「専門医が取れる」
「専門医を取ったら辞めればいい」
「みんな入るからとりあえず入って、嫌になったら辞めよう」
という時間的な先送りができるからではないでしょうか。
退局交渉が“今すぐの問題”ではないと思えるうちは、
- 今の忙しさ
- 将来の不安
- 人事の不透明さ
これらを一時的に脇に置くことができます。
実際、数年後に辞める前提で入局している医師は少なくありません。
「いずれ辞める」と漠然と思っていれば、今の違和感に目をつぶれる。
でも、いざその「数年後」が現実になると、
- 退局の切り出し
- タイミングの調整
- 医局内の空気
こうしたものを考えないと行けなくなるので辞めづらいのです。
法的には自由でも、なんとなく精神的にやりづらい仕組みになっていると思います。
私の場合、退職届は大学病院に提出しました。
しかしその前に医局長との面談、教授との面談が複数回あり、
退局の意思を伝えてから実際に認められるまで数か月かかりました。
契約は大学病院なのに、辞める判断は医局がする
このねじれた構造に、強い違和感を覚えました。
それでも医局を辞めて分かったこと
私が医局を辞めた理由はたった一つの出来事ではありません。
こうした小さな違和感の積み重ねでした。
医局制度自体を否定したいわけではありません。
ただ、
「契約がない組織に、自分の人生を委ね続けるのは難しい」
そう判断しただけです。
今できること
もし今、
- 医局を辞めたいわけではないけど不安
- 将来の選択肢だけは知っておきたい
- 人事に振り回されない働き方を考えたい
そう思っているなら、
転職エージェントに登録だけしておくのも一つの方法です。
実際に動く必要はありません。
「選択肢を知る」だけでも、
医局との距離感は変わります。
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まとめ
医局は、
契約なしで入って、許可制で辞めるとても不思議な組織です。
だからこそ、
「違和感を覚える自分はおかしいのか?」
と悩む必要はありません。
違和感は、次の選択を考えるためのサインです。



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