結婚相談所に入会してすぐの頃、私は「結婚したい!」とやる気に満ちていました。
でも、その気持ちはいつの間にか、
「結婚したい」ではなく、
「ここまでやったんだから結婚しなきゃ」
に変わっていたのです。
今振り返ると、そこが一番しんどかったのだと思います。
こんなに払ったんだから
結婚相談所で活動するには、それなりのお金がかかります。
初期費用、プロフィール写真の撮影代、月会費、お見合い料、成婚料などなど…。
相談所によって料金体系は違いますが、活動していれば万単位のお金が出ていきます。
私も、
これだけお金を払ったんだから、良い人と出会わないとペイしない。
そんな考え方になっていました。
でも、当然ながら、お金を払ったからといって「自分が好きになれる人」が現れる保証はありません。
お見合いを1回するごとに料金がかかりますが、その相手が自分の好みの人とは限りません。
それでも、
「せっかくお金を払ったんだから」
と考えてしまいます。
でも過去に払ったお金は戻ってこないのだから、それは「自分の結婚観を知るために必要だった費用」と考えてみてはいかがでしょうか。
そして、これからのお金と時間を何に使いたいのか、と言う風に考え方をシフトしていけば良いのではと思います。
「全国○万人」の罠。地方婚活の現実
結婚相談所に入る前、私は「全国にたくさんの会員がいる」ということに期待していました。
結婚相談所は、必ずしも一つの相談所の中だけで相手を探すわけではありません。
連盟に加盟している相談所であれば、その連盟に登録している日本中の会員を検索できる仕組みになっています。
「全国○万人以上」と聞いていたので、
「それだけいれば、さすがに一人くらいは見つかるだろう」
と考えていました。
でも、実際に活動してみて分かったのは、
全国の会員数と、自分が実際に結婚相手として検討できる人数は、全く別の話だということでした。
私はまず地元で探しました。
ところが、そもそもの母数が少ない。
少ないどころか、私が「会ってみたい」と思える人は見つかりませんでした。
ようやく気になる人を見つけて、お気に入りボタンを押しても反応がない。
こちらからお見合いを申し込んでも成立しない。
全国に何万人いると言われても、自分の生活圏で見れば選択肢は驚くほど少ないのです。
県外まで範囲を広げれば、もちろん人数は増えます。
でも、そこで次に出てくるのが、
「結婚したらどちらが引っ越すの?」
という問題です。
仕事も住む場所も、今まで築いてきた生活もあります。
「全国○万人」という数字だけでは、自分の人生の選択肢がどれだけ増えるのかは分からない。
これは実際に婚活してみて初めて実感したことでした。
「ご縁だから、まず会ってみましょう」がしんどかった
自分で相手を探してもなかなかお見合いが成立しない私を見かねて、仲人さんが相手を探してくれました。
でも、正直なところ、ピンときません。
私は身長が低いことにコンプレックスがあり、子どもには同じ思いをしてほしくないという気持ちから、身長の高い男性を希望していました。
ところが、紹介されるのは私が希望していた条件とは違う人が多かったのです。
それでも「まずは会ってみましょう」と言われます。
お見合いを成立させるために、あまり乗り気ではない相手にも申し込みをすることになりました。
どうせ自分で探した時と同じように断られるだろう。
そうすればお見合いをしなくて済むし、仲人さんへの義理も果たせる。
そんな気持ちで申し込んだところ、予想に反して複数のお見合いが成立してしまいました。
一度に5件ほど成立したときには、正直、精神的に追いつきませんでした。
「自分で選んだ相手よりも、思い入れがない状態で会うのは難しい」と伝えても、
「これもご縁だから」
という言葉で片づけられてしまいます。
しかも、お見合い申し込みは、相手の返事を待っている段階でも取り消そうとすればキャンセル料がかかる場合があります。
自分の意思で申し込んだわけではない。
でも、最終的に申し込みボタンを押したのは自分です。
「無理にでも断らなかった私が悪かったのだろうか」とも思いました。
こういう小さな違和感が積み重なって、婚活そのものがどんどん苦しくなっていきました。
婚活では、女性は「選ばれるため」に変わることを求められる
以前の記事にも書きましたが、婚活では「選ばれる自分」になるために、自分を変えることを求められる場面が多くあります。
プロフィール写真では普段とは違う服装や髪型にする。
プロフィールのPR文も、婚活向けに整える。
相手のプロフィールを見ても、似たような定型文が並んでいて、お互いに「選ばれるためのプロフィール」を作っています。
お見合いでは男性受けを意識する。
交際すれば、相手に合わせることや価値観をすり合わせることを求められます。
もちろん、多少の工夫や歩み寄りは必要だと思います。
でも、それが積み重なると、
「私は一体、誰に選ばれるためにこんなに自分を作っているんだろう」
と思うようになりました。
私は、誰かに選ばれるために結婚したいのか?
ここで、一度考えてみてほしいことがあります。
婚活を始めたとき、自分は何を求めていたのでしょうか。
本当に結婚したかったのでしょうか。
パートナーが欲しかったのでしょうか。
子どもが欲しかったのでしょうか。
周囲が結婚しているから焦ったのでしょうか。
「結婚できない人」と思われたくなかったのでしょうか。
今の生活を手放してでも結婚したいと思っているのでしょうか。
理由は人それぞれだと思います。
でも、少なくとも自分の人生を今より良くしたいという思いがあって、婚活を始めた人は多いのではないでしょうか。
その目標に向かって前向きに進めているのであれば、もちろん婚活を続ければいいと思います。
ただ、
「ここまでお金を使ったから」
「ここまでやって結婚できなかったら惨めだから」
「誰にも選ばれない自分が嫌だから」
という理由で続けているのであれば、一度立ち止まってもいいと思います。
婚活を続けることそのものが目的になっていないでしょうか?
一度、確認してみてほしいのです。
婚活を続けることも、辞めることも、どちらが正解という話ではありません
私は、「婚活なんて辞めたほうがいい」と言いたいわけではありません。
結婚して幸せになる人もいます。
婚活を続けて、素敵な相手に出会う人もいます。
逆に、婚活を辞めたことで自分らしい人生を取り戻す人もいます。
どれが正解なのかは、その人にしか分かりません。
私自身も、婚活を経験したからこそ、自分にとって何が欲しいのかを考え直すことができました。
だから、もし今婚活が辛い人、もう辞めたいと思っている人がいたら、すぐに「もっと頑張らなきゃ」と思わなくてもいいと思います。
一度、歩みを止めてみる。
そして、
「私は何のために婚活しているんだろう?」
と考えてみてください。
婚活を始めた頃に思い描いていた「自分の人生を良くする」という目標から、いつの間にか離れていないでしょうか。
「選ばれるために自分をすり減らす人生」になっていないでしょうか。
もしそうなっているのなら、今いる場所から一旦降りてもいい。
婚活を続けてもいいし、休んでもいいし、辞めてもいい。
結婚してもいい。
結婚しなくてもいい。
大切なのは、「結婚するためにどうするか」ではなく、「自分の人生をどうしたいのか」を、もう一度自分で選ぶことなのだと思います。

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