転職して良かったけど、想定外もあります

転職と仕事

転職してから、気付けば1年半ほど経過しました。

医局を辞めて良かったことはもちろんありますが、それだけではありません。

想定外な事態も起きました。

しかし、これは私だけではなく転職を検討しているすべての先生に起こりうる話だと思ったので、ぜひここで紹介しようと思います。

良かったこと

まずは転職して良かったことです。

  • 通勤時間が3分の1になった
  • 5時40分起床から7時40分起床になっても間に合う
  • 残業ほぼゼロ
  • 当直なし
  • 土日完全休み

時間に余裕ができる

上記に共通するのは「時間に余裕ができること」だと思います。

残業は1か月で全くナシの月もあります。するとしても月1時間を超えることはほぼないです。

なので退勤後にジムで運動できるようになったし、ジムに行かない日は家で早めにお風呂を済ませてゆっくり過ごしています。

そして、土日休みなので、旅行に行けるようになりました!

医局にいた頃は旅行なんて夢のまた夢でした…
体力お化けな先生であれば行けたのかもしれませんが、私は毎日疲れ果てていたので行く気になれませんでした。

当直がないので、毎日自宅でゆっくり晩御飯を食べて使い慣れた布団で心穏やかに眠れることのありがたみを嚙みしめています。

当直をすると必ず吹き出物ができていたのですが、夜ちゃんと眠れるのでそれもなくなりました。

ちなみに転職前は…

  • 職場が遠い、渋滞にはまる
  • 朝7時出勤がデフォルト、早い日は6時台
  • 定時に帰れる日は年に1回あるかないか
  • 退勤は早くて19時台、遅ければ23時台(何でもない日勤の日にこのザマ)
  • 月の残業時間は60時間を下回ることはまずない
  • 当直は大学と外病院を合わせて最低月6回
  • 休みは月に4-5日

過重労働…

朝早くて夜遅い、休みが少ない生活を送っていました。

疲れが取れず、通勤途中に車の中で体調が悪くなることもしばしば…

冬は日照時間が少ないので、日が昇る前に家を出て、日が暮れてから退勤していたので、丸一日太陽の光を浴びられずに働いていました。

メンタルには最悪です。

日の光を浴びるって大事!

年に一度ほど奇跡的に定時に帰れる日がありましたが、それはそれで帰宅ラッシュにはまるので結局家に着く時間は遅くなるし、運転中も強いストレスを感じていました。

残業は80時間を超えそうになった時もありました。

これを言うと、

私はもっと多いけど普通に働いています!

とか、

100時間すら超えていないのに辛いアピールするな!

って言われそうですが、

80時間だって辛いですよ…。

ていうか毎月何十時間も残業して当たり前の環境がおかしいんです。

あと、休みがあるといっても、前の日が当直だと悲惨です。

寝られない当直を引き当ててしまった日は、疲労で何もできないまま休日が終わっていきました。

想定外だったこと

そしてここから本題です。

転職して良かったことを振り返ると転職一択!のように思うかもしれませんが、そうとは限りません。

入職後、様々な事情で勤務条件が変わることがあります。

自分の希望にあてはまるところを時間をかけて探して…

退局面談を乗り越えて…

そこまでしてやっと見つけた転職先でも、経営や働き手の状況次第では勤務日数や勤務時間などが経営陣の意向で簡単に変わってしまうのです。

私の場合

土曜日は午前中のみ勤務でしたが、交渉して月に1回だけ土曜日は終日休みという契約にしました。

しかし色々ありまして、ある時から毎月1回の土曜終日休みがなくなってしまい、休みたいときは有給を使わなければいけなくなりました。

でも土曜に自分だけ毎回休むのも気を遣うし、仮に毎週土曜に半日分有給を使ったとすると月に2日分、年間では24日分になります。

かなりの数ですよね…

その後さらに色々ありまして今では土曜日曜どちらも終日休めることになったので結果オーライではあるのですが、こうなることは転職前には想定しようがありませんでした。

入職前に一応「勤務条件確認書」という労働条件などが記載された書類は作られますが、職場の状況が変わってしまうとそんなもの全く関係ないです。

そういう書面の存在など最初からなかったかのように、ある日突然

来月から変わりますので!

と言われます。

まあ、考えてみれば大学医局に入局する時や、医局人事で関連病院に行くときも書類なんてなかったですもんね…「大学医局に入ったけれど…」参照

医者の常識は世間の非常識です。きっと。

想定外にどう対応する?

こうした想定外の事態に出くわした場合、どうすればよいのでしょうか?

自分が許容できる内容なら、そのまま勤務を続けても良いと思います。

ただ、強要できないと思うのであれば、上司に相談してみましょう。

雇われだから何も言えない、と我慢する必要はないです。

あくまで「相談」ですから、まともな職場であれば労働者を守るよう、話を聞いてくれるはずです。

それであまり真摯に対応してもらえなかった場合や、どうしても職場の方針に納得できないと思う場合は、再度転職を選択肢の一つに入れてみても良いでしょう。

院長や上司に退職の意向を伝えるのはとても気が重いですが、自分のQOLを優先するのであれば、乗り越えなければいけません。

渡り鳥のように良いところを求めて何回か転職をされている先生もいらっしゃいます。

一度転職したら終わりとは限りません。

  • 自分が納得して生きているか?
  • 無駄に我慢していないか?

常に意識しておかないといけませんね。人生は有限なので。

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