私は専門医資格を取得する前に大学医局を辞めました。
一応、専門医を取るまでは頑張るつもりで入局しましたが、無理でした。
今転職を考えている人の中には、

後期研修が辛い…

専門医を取るまでは我慢するつもりだったけど、もたない…
という悩みを抱えている先生がいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、専門医取得前に転職することについて、私の独断と偏見でお話しようと思います。
結論から言うと
診療科や勤務エリアにもよるとは思いますが、専門医資格を持っていなくても応募できる求人はあります。
専門医資格取得を目指したい方は
日本専門医機構が認定している基幹病院を転職先に選べば、引き続き専門研修を続けられるでしょう。
ただし、職場が変わっても研修期間や経験症例は引き継げるのか、リセットされてしまうのかはしっかり確認する必要があります。
所属学会や日本専門医機構に問い合わせましょう。
ただ、どうしても基幹病院は規模が大きい病院であることが多いので、仕事は忙しいと思います。
当直、オンコール、症例レポート作成、望まない人事異動、抄読会の準備、後輩の指導などなど…
※抄読会(しょうどくかい):英語の論文をみんなで読んで、最新の知見を得ようという会。
月に1-2回など定期的に行われ、医局員が順番に担当する。
論文選びや資料作成などをしなければならず、研究に興味が無い人や英語が苦手な人にとっては苦行でしかない。やりたい人だけでやってくれ…。
資格取得までの間はどこにいたとしてもある程度の忙しさは覚悟しておかないといけないかもしれません。
専門医資格にこだわらない人は
訪問診療、美容、健診などの分野は専門医資格はあまり問われないことが多いでしょう。
また、精神科の場合は専門医というよりも「精神保健指定医」という資格の方が仕事をする上で大事になってくるので、専門医が無いと仕事が無い、ということは少なそうです。
そして、精神保健指定医は基幹病院でなくても取得できます。
精神科への転職、転科が多いのはこれが理由の一つなのではないかと思います。
私の考え
私は転職するにあたり、プライベートの時間を確保できるようにしたいと思いました。
前の職場で体調を崩した経験もあったので、まずは自分を大事にすることを優先するようにしています。
プライベート第一、資格はその次。

資格は取れたら儲けもの、くらいの気持ちです。
その結果、専門医取得を目指すのをやめて、今の職場に至ります。
この選択が吉と出るか凶と出るかは、人生が終わる瞬間まで分からないでしょう。
ただ、今のところは支障が無いから良いやって思ってます。
おわりに
上述の通り、専門医資格を持っていなくても応募できる求人はありますが、逆に言うと専門医資格を持っていないと応募できない求人もあります。
しかし、身体を壊してまで取るものではないです。
残りの人生で、今日が一番若い日ですしね。
今後は医師が飽和状態になるかもしれないといわれているので、門戸の広い求人は奪い合いになるかもしれませんが、未来のことは誰も分かりません。
「どうしても取らないといけない状況に追い込まれたらその時は仕方ないから頑張ろう」と思って、今は自分を第一に考えた選択をしてもよいと思います。
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