SNSを開けば、タイムラインに流れてくるのは「幸せの通信簿」のような投稿ばかり。
ハイブランドの婚約指輪、高級ホテルのスイートルームで贈られた108本のバラの花束。
それを見るたび、私の心は暗くなっていきました。
「男からいくらのジュエリーをもらえたか。それが女としての私の価値だ」
そう信じて疑わなかった私は、ハイスペ男に選ばれない自分を「下の下」だと蔑み、
夜な夜なスマホを握りしめては病んでいました。
でも、今の私は断言できます。
誰かに選ばれるのを待つより、自分で自分を幸せにする方が100倍自由でかっこいい、と。
この記事では、他人軸の塊だった精神科医の私が、
婚活の果てに「男に合わせるの、めんどくせえ!」と開き直り、
自分軸を取り戻すまでの軌跡をお話しします。
今、SNSを見て辛い気持ちになっているあなたに届きますように。
ハイブランドと108本のバラが「女の偏差値」だと思っていた
いわゆる結婚適齢期と呼ばれる年齢になった時、高校の同期のSNSには
- 「私事ですが、かねてよりお付き合いしていた方と…」の定型文
- 左手薬指に輝くハイブランドリング
- 108本のバラという、圧倒的な「愛されている証拠」
といったキラキラ投稿がちらほら見られるようになってきました。
美貌もコミュ力も学力もない私は、高校時代から彼女たちに負けていると思い続けていました。
そして結婚まで先を越され…
「挽回したい、でもできない」
その焦燥感は、医師というキャリアさえも霞ませるほど強烈なものでした。
特に、初めて自分から動いて振られた時は、
自分という人間の市場価値がゼロになった気がしました。
「やっぱり私は、ハイスペ男から無償の愛を注がれるような女じゃないんだ」
「選ばれるための努力」という虚無
以前の記事で、結婚相談所のテンプレ女子を強要される苦痛について触れました。
- 「もっと大人しい服を着なきゃ」
- 「男を立てる言い回しをしなきゃ」
- 「そうしないと、誰も私を選んでくれないから」
でも、ふと思ったんです。
「私、ちゃんと働いてるよね?」
「なんで、おしゃれなディナーや、数十万円の指輪を『男の手』経由で手に入れるために、こんなに自分を殺してるんだろう?」
男に合わせるの、めんどくせえ。
この一言は、単なる投げ出しではありません。
「私の価値を、男の査定に委ねるのをやめる」という決別宣言でした。
なぜ「自分で買う」方がかっこいいのか?
結局、他人の財布から出てくるジュエリーには、必ず「見えない紐」がついています。
- 関係が壊れたときに返せと言われるかもしれない。
言われなかったとしても、使いたくない。 - 自分の好みと微妙に違っていても、貰った以上は喜んでお礼を言わないといけない。
- 「これだけしてやったんだから」という無言の圧力を受け入れることになる
一方で、自分の稼ぎで即決するジュエリーはどうでしょうか。
「あ、これ綺麗。買おう」 その決断にかかる時間は数秒。
そのジュエリーを身につけたとき、鏡に映るのは「男に選ばれた私」ではなく、
「自分の力で欲しいものを手に入れた、自立した私」です。
誰かに贈られた物は一過性の優越感を与えてくれるかもしれませんが、
自分で買った輝きは自分の実力の証として手元に残り、永続的な自信を与えてくれます。
どちらがかっこいいか。
どちらが「ハイスペック」か。
答えは明白でした。
自分軸へのシフト:他人の幸せを「別世界の娯楽」にする
「他人軸」から「自分軸」へ移すのはすごく難しいけど、
これができるようになると、生きるのがすごく楽になると思います。
自分軸にシフトするためには、「自分と他人の土俵を完全に分けること」。
知り合いが100万円の指輪をもらっていても、「へぇ、あっちの国ではそういう文化なんだな」くらいの距離感で眺める。
彼女たちの幸せは、私の価値とは1ミリも関係ありません。
- 「無償の愛」という幻想を捨てる: 贈られた物の裏には必ずコストがある。
- 稼ぎを「盾」にする: 経済力は、誰かに媚びなくて済むための最高の防御。
- 自分の「好き」を最優先: 他人の査定ではなく、自分の感性で物を選ぶ。
まとめ:他人軸から自分軸へ。価値観は「気づいた」もん勝ち
「女の価値は男のスペックで決まる」という呪いは、
周りがいくら「そんなことないよ」と言っても、自分自身が心の底から気づかない限り解けません。
私も30歳を過ぎるまで、この価値観で凝り固まっていました。
そして婚活で疲弊して、ようやく目が覚めました。
今、苦しんでいるあなたへ伝えたいこと
- SNSはファンタジー: 108本のバラの裏にある「不自由」を想像してみて。
- 稼ぐ力は裏切らない: ジュエリーを即決できる経済力は、誰にも奪われない自由。
- 「めんどくせえ」を大切に: 違和感は、あなたの本心が「自分軸に戻りたい」と叫んでいるサイン。
あなたには、自分の足で立ち、自分の手で自分を飾る力があります。
ハイスペ男に「選んでもらう」のを待つ時間は、あなたの貴重な人生の浪費です。
そして、幸せは画面越しに証明するものではなく、自分の胸の内で静かに感じるものだと思います。
108本のバラの写真をSNSに上げるために角度を調整して何枚も写真を撮り直し、編集する時間があるなら、
自分で手に入れた大切なものを眺めながら美味しいお酒を一口飲む。
その『誰にも邪魔されない自由』のほうが、はるかに幸せじゃないですか?

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