ステータスにすがっていた私が、プラチナカードを手放して気づいたこと

自己決定と生き方

※本記事では特定のカード会社やブランド名は出さず、「プラチナカード」という一般的な表現を用います。

1年だけ、無理をしてプラチナカードを持っていた話

今より自分に自信がなかった頃、私は1年間だけプラチナカードを保有していました。

正直に言うと、
「使いたいサービスがあるから」ではなく、
「ステータスを身にまといたい」という気持ちが大きかったのです。

当時の私は、自分そのものに価値があると思えず
何か“分かりやすい肩書き”“認められた証”が欲しかったのだと思います。


SNSで突きつけられた「見せつけられるステータス」

SNSが当たり前になってきた時代。

ハイグレードなカードのインビテーションが届いたことを写真付きで投稿する人。

航空会社の上級会員ステータスを持ち、落ち着いた雰囲気のラウンジで、無料で提供される食事やお酒、飛行機を眺めながらの優雅な時間を切り取って発信する人。

それらを目にするたびに、私は強く思っていました。

「すごく出遅れている」
「私は劣っている」
「私には何のステータスもない」
と。

誰かに“選ばれた”からこそ持てるものを、私は何一つ持っていないように感じていたのです。


プラチナカードは「自信の代わり」だった

振り返ると、プラチナカードは私にとって“自信の代用品”でした。

カードそのものが悪いわけではありません。

ただ当時の私は、カードの色やランクで自分の価値を補強しようとしていました。

実際には、付帯サービスは一つも使えておらず、
「年会費に見合うほど活用しているか?」と聞かれたら、胸を張って「はい」とは言えない状態でした。

使わないサービスに決して安くはないお金を払うことが、
本当に自分のためになっているのか?

そんな疑問を、次第に無視できなくなっていきました。


入会特典の決済ノルマが教えてくれた「身の丈」

このプラチナカードには、入会後3か月以内に一定金額以上決済すれば、
初年度の年会費がキャッシュバックされるキャンペーンがありました(入会当時の話です)。

ただ、私は月々の決済額がかなり少ないので、
自分の支出だけでは到底その金額には届きませんでした。

そこで家族に協力してもらい、ちょうど壊れていた家のガスコンロの買い替えを、
このカードで決済してもらうことでようやく条件を達成しました。

正直、その偶然がなければ決済ノルマを達成するのは難しかったと思います。

その時点で、すでに無理をしてカードを保有していたのだと、今なら分かります。

翌年からは年会費を支払いながら上位カードへのインビテーションを待つつもりでいましたが、
家族からは強く反対され、最終的に解約を選びました。

ハイグレードなカードほど、年会費無料になるための決済ノルマは高く設定されています。

その条件を満たそうとすると、必然的に身の丈に合わない出費を重ねてしまうこともあります。

この経験を通して、私は「持てるかどうか」ではなく、「無理なく使い続けられるかどうか」が大切なのだと実感しました。


手放して気づいた、本当にグレードアップすべきもの

前述のとおり、私はそのプラチナカードを解約しました。

でもあの時親が止めてくれなかったら、きっと今も持ち続けていたか、
別のハイステータスなカードを選び、次の上位カードのインビテーションを待ち続けていたと思います。

手放してみて、はっきり分かったことがあります。

それは、「グレードアップすべきなのはカードではなく、自分自身だった」ということです。

誰かに認められた証を集めるよりも、
自分がどう考え、どう生きるかに軸を置くことの方が、ずっと大切でした。

肩書きやステータスがなくても、自分の選択に責任を持ち、自分の価値観で生きていく。

その「芯」があれば、外側を飾らなくても大丈夫なのだと、今は思えます。


まだ成長途中の私から、同じように悩む人へ

正直に言えば、今でも心残りがゼロになったわけではありません。

それでも、あの1年間は無駄ではありませんでした。

ステータスに憧れ、周りと自分を比べて、さんざん悩んだからこそ、
「自分はどう生きたいのか」を考えるきっかけになったからです。

もし今、ステータスや他人の投稿を見て苦しくなっている人がいたら、伝えたいです。

本当に大切なのは、外面を繕うのではなく、自分の内側を育てていくことだと。

どうしても辛い時は、SNSから距離を置くのも自分の心を守るために必要だと思います。

私自身、外側のステータスに振り回されずに生きたいと思いながら、
今日も少しだけ揺れています。

それでも、「誰かが持っているから」ではなく、
「自分に本当に必要かどうか」を考え続けられる人でいたい。

プラチナカードを手放したことは、その練習の一歩だったのかもしれません。

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