私は1年数か月ほど大学医局に属していました。
研修医時代からSNSで大学医局の良くない話は聞いていましたが、入らない選択をする勇気がなく、入局してしまったんです。
でも、入ってみるとやっぱり「自分には合わないな」ということだらけでした。
医局にいたときに違和感を感じたことを書き出してみます。
あくまで私の元職場は、という話なのですべての大学医局に当てはまるわけではないということをお含みおきください。
入局前に聞いたことと実際が違い過ぎる
医局に入る前、研修医を対象にした医局説明会が開かれました。
そこで働き方や給料面など、かなり細かいところまで質問しました。
- 他の診療科よりも早く来ないといけないけどオンオフがはっきりしているので早く帰れる
- 土日は休める
- 当直明けは早めに帰れる
自大学のほかの診療科にはこういった話はなかったので、ここなら休日や家族との時間を大事にできるかもしれないと入局を決めましたが、入ってみたら全て嘘でした。
- 結局急患とかいろいろな事情で早く帰れることはほぼないのでただただキツイ
- 土日は大学の日当直や外病院の日当直が入る
- 人手不足なので当直明けだろうが普通に夜遅くまで働かされる
だんだん疲労がたまっていきました。
家族と過ごせる時間も、激減しました。
人事権
雇われているのは大学病院ですが、人事権は大学病院ではなく、なぜか医局にあります。
医局とは何の契約もしていないんですけどね。
辞令は口頭のみ
異動の話は3-4か月前くらいにされましたが、口頭のみで書面はありませんでした。
「え、書面とか何もないの!?」って家族からびっくりされました。
また、新しい職場の労働条件は勤務初日まで一切分かりません。
先輩に聞いてみても、「大学よりかは楽だと思うよ」というようなふわっとした情報しかありませんでした。
給料も振り込まれるまで全く分からないので、「無給だったらどうしよう…」と給料日まで不安を抱えながら勤務していました。
そして、異動の際には一度大学病院を退職することになるのですが、退職届には「自己都合」と書かなくてはいけませんでした。
自分の都合じゃなくて命令で行かされるのに?
こんな状況で医局の先生方が何の疑問も抱かないのが不思議で仕方ありませんでした。
ここで自分をすり減らすのバカらしいな、と思いました。
自分の人生は自分のものです。他人に搾取されていいわけがないんです。
そして、ここを辞めようという気持ちが固まっていきました。
専門医を取るまでは我慢するつもりでいましたが、それまで持たない、と思いました。
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